資料
各資料について
御開帳について
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平成13年、前回昭和24年以来52年ぶりに御開帳法要が奉修された。
それ以前のでは、江戸中期元禄5年(1692)とあるのみで、他には記録としては残されていない。
また、伝承としては、その間隔を60年、50年、33年、また12年等いくつもあるところから、当山では、御開帳の周期は決まってはいなかったと思われ、依って次の御開帳の予定はたっていない。
『善水』とは
本来は、医王善逝の御香水(いおうぜんぜいのおこうずい)といい、医王とは薬師、善逝とは如来の意味があり、傳教大師は百伝の池水をもって薬師如来の宝前にて医王善逝の秘法を修する事7日間、桓武天皇の病気平癒を祈念され忽ちの内に快癒されたことから『善水寺』の号を賜ったものである。すなわち、善水とは百伝の池水を元水として、本尊薬師如来の宝前にて医王善逝の秘法にて祈願した水のことである。
現在の善水元水について
現在、百伝の池の東側に湧出している水が今の善水元水である。
この水は、百伝の池の南側に地下50メートル程の井戸を掘り、汲み上げているものです。これは、平成11年地元信徒園田武夫氏によって寄進されたものです。
これまでにも、同氏によって行者堂の前に涌き水を受ける井戸を設置したり、観音堂の裏手に井戸を掘ったりしていただきましたが、十分な水量が得られませんでした。
この度、3度目にしてようやく水量にもめぐまれ、きれいな水が出ており、その水を求め多くの方々が参拝されております。
和歌について
往古より和歌の名所と言う。
家集
行末を思うも久しき君が代は 岩根の山の峯の若松・・・俊成
夫木集
久しさのしるしなるべし色かえぬ 岩根の山の松の緑は・・・藤原実政
家集
咲き出づる岩根の峰の藤かづら 春はすぐれどくる人もなし・・・家隆
新千載集
石根山やま藍にすれる小忌衣 たもと豊かにたつぞうれしき・・・大江匡房
夫木集
くちなしに いかでか匂はむ百伝の 岩根の池の山吹の花・・・公朝
草庵集
かとくだに 岩根のいけにせく水の 深きにつけて洩らし兼つも・・・頓阿
堀川次郎百首
汲みて知る 人もあらじな思うこと 岩根の池のいひし出でねば・・・大伸